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京都其の五・・・老舗、匠って言葉に弱い

あと、職人、手作業、「不具合があったらいつでもお持ちください、修理しますよ。」にも弱い。

釣り道具こそ、現在はハイスペックな大量生産品を利用しているが、
きっと最終的には「マイ竹竿」に行っちゃいそうでちょっと怖い。

釣ってきたお魚を美味しく食べるために、数年前から日本橋の老舗「木屋」の包丁を愛用している。でも、実は私は包丁が砥げない。
昔一回研いだ際に包丁をだめにして以来、やめることにした。
別に「トラウマ」とかそういうのではなくて、包丁に申し訳ないからやめたというだけである。
今は、定期的に包丁を「木屋」に持っていって砥いで頂いている。
包丁も砥げないくせに「木屋」とかって、理解できないという方も居ると思うが、砥げないからこそ「木屋」だったりする。
だって、一生砥いでもらえるし、砥げるようになったら自分でやればいいし。

京都錦市場の「有次」に行ってきた。憧れの鋳物やさんである。
以前「湯豆腐をすくう胴製の網」と「竹のささら」を購入したことがあるが、
今回は「卸し金」を購入した。そうしたらなんとうれしいサプライズ。
おろし金に名前を彫ってくださった。

「よろしければお名前をお入れしますよ」
もうメロメロである。
しかも帰り際には「目が悪くなったらいつでもお持ちくださいね、目立てをしますから」
もう(メロメロ)n乗である。


話は少し変わるのだが。。。。
錦市場にはもう2軒よく行くお店があって、そのうちの1軒のお店は陶器やさんで、主に業務用の食器を扱っている。
その店店主の方から食器選びについて面白い話を聞いた。
まぁ、よく聞く話なのかもしれないが、とても印象に残った。
「食器は手にとって7割気に入ったものを買いなさい。あとは料理を盛り付けてから10割になるようなものを選びなさい。」
これは「食器だけで10割なのは、料理を盛った時にはtoo muchだ」ということだ。

老舗の道具が好きなのは使い手に使ってもらってこそ10割になるように
出来ているような気がするからかも。いいものだから使い手が未熟でもそれとなくカバーしてくれるような安心感を与えてくれる。

うまくいえないのだが、そういうものが好きなのかもしれない。
自分がそうでないから憧れるのかも知れないが、足して10割という気持ちを持とうかなと思ったりした。

その場の空気が10割になるように気を遣える人間が大人なのかも知れない。相手が10割に近い人であれば自分を1割の人間におさえることも大事なのではないか。

京都に行くとそんな気持ちになる。

だからまだまだ私には京都が必要なのである。

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左写真は有次の卸し金。この裏には私の名前が彫られている。
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by sunammy | 2006-03-05 14:30 | 京都